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04 | 2017/05 | 06

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変身 感想。 


カフカの「変身」を読みました。



変身 (新潮文庫)変身 (新潮文庫)
(1952/07/30)
フランツ カフカ

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シュールレアリスムな作品を数々輩出したフランツ・カフカの代表作の一つ。
未だにシュールレアリスムの定義について正確に把握してないのは内緒です。

本作は100ページにも満たない作品で、その書き方も淡々としたもの。
しかし中身はなんだか気味が悪く、そしてショッキングなお話です。





あらすじ
ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか…。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。



巨大な虫になったグレーゴル。しかし彼はそこまで慌てるでもなく、日々を淡々と過ごしていく。
その様子は作中の文章にも反映されており、あまり抑揚のない日記のような書き方で日々の生活の様子が綴られている。


自分が読み終わった感想を素直に申し上げると、
「……え終わり!?」
って感じですw。
割りとまじでオチも山もなく、スパっと終わらせてきたので最初は?の連続でした。
このままだと流石に納得いかないので、解説を読む。
するとどうでしょう!!
???と思っていたのが
「なるほど~!!」
となりました。
あまり考えずに読んでいたので事実をそのまま受け止めてしまっていたのですが、解説を読めば納得&感動。
そういうメッセージの意図があったのかな?などと考えたりしました。


ちなみにその解説にはこうありました。
「『変身』は恐ろしい夢であり、ごく当たり前の事象である」
「グレーゴルが変身したことを伏せておいて変身を読んだら、グレーゴルの様は不登校児やノイローゼになった社員のそれと見ることは出来ないか」


完全に解説に導かれる形になってしまいましたが、自分の中でスッと胸に落ちるものがありました。
『変身』とは誰にでも起こりうる恐ろしい夢……。
心配され、徐々に疎まれ、最後には捨てられる…その様子はまさに社会不適合者となった人間の様。
グレーゴルは自室に篭るようになってから、人間の皮を被った「何か」に変身してしまったのではないだろうか…。
グレーゴル自身がどう言おうと、周りの目にはその「何か」に写ってしまっていたのではないか…。

なるほどこれならば、それぞれの話や人物の動きの辻褄が合う。
家族は忌み嫌い、間借りの住人は怪奇の目で見、職場の人間は見限ってしまう。
そしてカフカ自身が自分が死にゆく事に対して特に抵抗も感慨も抱いていない点も、なんとなく理解は出来る気がします。





ただの虫に変身した報告のレポートが、見方一つでこうもガラっと形を変える。
これがシュールレアリスムということなのかなぁと、感動いたしました。(多分違う)

ただ、自分のように考えることなく読み進めるだけだと割とこういう捉え方をするかなぁとは思いますが、自分で考察し色々と考えている方ならきっとまた全く違う捉え方や見方をする、そういう人によって色々と表情を変えてくる作品だと思います。

私はあんまり考察とかしないから、一度そういう見方をするともうそうにしか見えない…。
そこが残念である所ですが、色々な方にこの作品の書評を聞けば、それこそ色々な意見が返ってきそうです。


冒頭で書いた通り、100ページに満たない作品なので、割と手軽に読めます。
古い洋書なので読みにくさはありますが、手すきになった時にでも読んでみるのも良いのではないかと思います。
どうでしょう?ここで一つ、カフカの作品に触れてみるというのは。(ちなみに私は「変身」しか読んだ事無いです)

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