なんか久しぶりに漫画紹介やる気がするw。
今日の漫画紹介は「惡の華」。マガジンで連載中なのですが・・・・・。
いやー面白い、思春期のもどかしさや訳のわからない衝動や情熱の機微を上手く描いていると思います。
あらすじは、
”ボードレールを愛する少年、春日高男。ある日、彼は、放課後の教室に落ちていた、大好きな佐伯奈々子の体操着を、思わず盗ってしまう。それを、嫌われ者の少女・仲村佐和に見られていたことが発覚!! 盗んだことをバラされたくない春日に、彼女が求めた“契約”とは‥‥!?”
と言う感じです。
つまり普通の男子だったのが変態行為をついやってしまったせいでクラスの変人に脅されてしまう、って感じの話ですね。表紙からも分かるとおり、割とシリアスというかアブノーマルなお話です。
ですがその中にも佐伯さんとのやり取りや伝えられない悔恨の念がしっかり描写されており、
非常に読ませる内容になっています。かく言う私も、その中学生特有の痛々しさに
「続きが気になるのに読みたくない」って珍現象に陥りましたからw。
物語は変態主人公、変人ヒロイン、天使なもう一人のヒロインの三人が中心になって進んでいくのですが・・・・。
やっぱりなかなかアブノーマルで変態チックな趣向ですから、青春ものなのは間違いないのですが、かなり読み手を選ぶことも間違いないかと思われますねー・・・・。
あくまで個人的な意見ですが、
青春の儚いひとときを綺麗にそして微笑ましく暖かく描いた「正の青春恋愛モノ」が大人気の「君に届け」とするならば、青春の思い出したくない過去やトラウマを黒く粘つく感情で描いたものがこの「惡の華」なのではないかと思います。そういった意味で、互いに対局を向いているような気がします、立っている位置は同じでも。
まぁ、あくまで個人的ですが。
ただ、そんな変態的な作品ですが、目指している箇所といいますか、見据えるゴールは正統な「自分は何者であるか」という青臭くも中々答えの見つからないモノになると思います。
主人公はヒロインに脅されながら変態行為を繰り返すわけですが、その内にそのヒロインのことが少しずつ気がかりになってきます。
しかしそのヒロインは、人間関係や真っ当な付き合いには全く興味が無いながらも「自分一人で何が出来るか、どこまで行けるのか」と意外に青少年っぽい思いを抱えているんですね。その事を知った主人公はどうするのか・・・・!?っていうのが今後の動向なのですが・・・・。
誰もが抱く疑問だけに続きが気になります。
キャラとしては、まーとにかく佐伯さんが天使。ほんと可愛い、天使、アモーレ。それだけに主人公のヘタレっぷりはどっちにとっても不憫。
やっぱ主人公は変態だよ、どう言い逃れしても。
まぁそんな感じで、ある程度漫画慣れしている、
というより男子の方々ならばなにかしら思うところや熱くなってしまう部分があると思います。鬱屈した青春時代を過ごした、とは言いませんが「好きな娘と上手く話せない」とか「なにかやらかしてみたい」とかの思いを感じていた方にはぜひお勧めしたい作品です!!自分も非常に楽しく読ませてもらっていますが、四巻にはまだ手をつけていない状態。だって、裏表紙のあんな一文見たら、天使が不憫で不憫で・・・・・・。
ここらへんも「続きが気になるけど読みたくない」ってなる、この作品ならではの想いだと思います。
オススメ度
★★★★☆