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09 | 2017/10 | 11

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アンダー・ユア・ベッド 感想。 




今年の初め頃の話になりますが、「アンダー・ユア・ベッド」を読んだので感想を。
時間を置いて書いちゃうのはあまり良くない癖だなぁと自戒。




アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫)
(2001/03)
大石 圭

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あらすじ
いつか僕はきみを助け出す。そしてずっと守ってやるんだ――。

三井は、10年前たった一度だけ会話を交わしたことのある、憧れの的だった千尋のことを、ある日突然鮮明に思い出す。彼女の自宅を調べ、近所に引越し、双眼鏡で千尋の生活を覗き見するようになるが……。

内容紹介
ある晩、突然、僕は佐々木千尋を思い出した。19歳だった彼女と僕がテーブルに向き合ってコーヒーを飲んだこと。彼女の亜麻色の髪、腋の下の柔らかそうな肉、八重歯、透けて見えたブラジャーの色や形…9年も前の、僕の人生のもっとも幸福だった瞬間──。そして僕は、佐々木千尋を捜すことにした。もう一度、幸せの感触を思い出したいと願った──。それは盲目的な純愛なのか? それとも異常執着なのか? 気鋭が書き下ろす問題作!




これ、どこまで書くか悩むなぁ……。



作者は小説版呪怨のノベライズを担当したり、その他多くのホラー小説を輩出してきた根っからのホラー作家。
今回ももちろんそのジャンルの作品になるのですが……ホラーといっても幽霊系統のオカルトホラーではなくて、登場するのは人間のみです。
かと言ってその人間がめちゃめちゃな狂気を孕んでいるとか、そういう人間の暗い本性に触れていくっていう作品でもない。
中々他に類を見ない様なお話だと思いますね。






この作品のキーワードを恐怖のところだけに絞って書いた場合「ストーカー主人公・暴力・誰も助けてくれない恐怖」

こんな所かなと自分は思います。
……ここから想像できることって、主人公に対するネガティブなイメージばかりだと思いますが。
でもその想像はちょっと違うのです。それがこの作品のユニークさ、面白さなのです。

確かに主人公は10年前ちょっと会話してもらっただけでベタボレになっていつまでもいつまでもその女性を思い続けてるストーカーではあるのですが。
彼のしている行為は全くもって正しいことではなく異常極まりないのですが。
それでも、彼を突き動かしているのは、愚直なまでに純粋な恋心、いや、愛。
その確たる想いからの行動を、自分は否定することが出来ません。
どころか、ここまで感情移入して心から応援をしたくなったストーカーは初めてです。

というかストーカーを応援するっていうのがまずおかしいとは思うんですが。
でもでも本当にこの主人公は応援したくなります。藁にもすがるような気持ちで、「主人公頑張れ」って。



ラストは夢にまで見た幸せなひとときと、それが長くは続かないと分かっている2人の心情に切なくなりつつ、それでもようやく人生に光が差したような爽快さも与えてくれる、秀逸な〆方でした。
心の靄が晴れて、気持ちのよい朝日に包まれるような、そんな読後感。
この終わり方がまた、「この作品を読んでよかった」と思わせてくれる一つの要因です。
こういう爽やかなラスト大好き。(まぁ、状況考えたらかなり異常ではあるんですがねw)





以上。
個人的には今まで読んだホラー小説の中で一番怖いと感じる作品でした。
なまじ想像しやすい題材だけに余計に、ってやつですね。

色々と書き連ねましたが、単純に作品として面白かったです。
続きを読むの怖いけど、読まずにはいられない。このお話を最後まで見届けない訳にはいかない。
そんな感じで夢中で読み進めました。

結構暴力的な表現が多いというかモロにありますが、そういった類が苦手でなければ是非手にとって見て下さい。オススメです。
出来れば立ち読みでも良いので20ページ辺りまで読んでもらえれば、「おぉ!?」って感じで惹きつけられるものがあるかと思います。
正にそこから物語は始まりますからね。

ちなみにページ数はKindle版から逆算しているので自信はないです……。あくまでその辺りくらいって目安です…w。

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